ジョーカー
こんにちは、SHOTAROです~
絶賛公開中の「ジョーカー」
について書きます!
日本ではアメコミ映画はヒットしにくい‥
この常識を破ったのがまさかのバットマンにおける人気ヴィランのジョーカーでした!!
第76回ヴェネツィア国際映画祭にて最優秀賞である金獅子賞を受賞したことでも話題ですよね〜
2019年10月27日までの時点で、日本国内の興行収入ランキングが4週連続で1位をキープしています。
この記録は、先日感想をアップした2002年の「スパイダーマン」以来の17年ぶりの快挙ということです。
この大ヒットはR指定映画の歴代記録も更新したようです‼︎
ちなみにこの映画の影響で、ポスターの階段も”Joker Stairs”としてニューヨークの観光名所の一つになっているようです~
まさに化け物ですね (笑)
異例の大ヒットの裏には、この映画に異例が詰まっているからだと言えるでしょう。
アメコミ映画がたくさん作られている中で、ここまで悪に徹した作品はありません。ヴィランが主役で映画化されることはありましたが、誰かを救う為であったりミッションを遂行するなりあくまでアンチヒーローとしての活躍が描かれていました。それも悪くはありませんが、この作品は今までにないものを見せています。
それは悪の誕生を丁寧且つリアルに描いたということです。
貧困層が富裕層への怒りを募らせるゴッサムシティで、孤独で報われない人生を送っていた主人公のアーサーは次々と不幸に見舞われる。ある時、地下鉄で絡まれた末に持っていた拳銃で証券マン3人を殺害してしまう。これを契機に、してしまったことに対する葛藤と高揚感を持ち、少しづつたがが外れていく‥
しかし、この後にアーサーは愛する人物から大きな失望させられることになる。
そこからの彼はもうアーサーじゃない。
紛れもなくジョーカーだ。
彼はそこから大胆な行動に出る‥・
それは貧困層の怒りをヒートアップさせ、デモは暴徒化し街は大混乱。
ジョーカーをパトカーの上にのせられて、口の血を唇のメイクのように伸ばし踊りだす。暴徒たちはピエロの格好で顔を隠しながらも彼を崇めた。
もうこのシーンには恐怖と狂気しか感じませんでした。
人間生きていれば、誰しも孤独や不幸にイライラを募らせるときもあります。
この映画を見ていて、ときどき覚えるアーサーへの共感に恐怖を感じました。
人間、誰しも悪になり得るといわれているような恐怖です。
また格差が広がる現実でも貧困層が富裕層や権力者に怒りや不満を持つということは起こっていることで、今の社会を風刺している点でも恐怖を感じました。
この映画の感想を一言で言えば、「恐ろしい映画」です。
映画のヴィランにここまで恐怖を与えられたことはありません。
ただホラー映画的にジョーカーが恐ろしいのではなく、彼の変化や行動に不安や恐怖を与えられたということで見事な映画です。
また、この物語のどこまでが彼の妄想で、どこからが実際に起こったことなのかという判断を観客に委ねているのもうまいなと思いました。
ホアキン・フェニックス(ジョーカー)の狂気に落ちていく芝居は見事ですが、まさか監督が「ハングオーバー」のトッド・フィリップスだとは思いもよりませんでした(笑)
あのどこかレトロな作風は映画「タクシードライバー」や「キング・オブ・コメディ」のオマージュからきているようです。2本見たうえで、見返すとまた発見があるかも!
今のところは続編の予定はないようです。
個人的にストーリーの好みとしてはここまで強大な悪=ジョーカーならヒーロー=バットマンに立ち上がって欲しい所ですが、この重厚感にはこの1本だけで良いとさえ感じてしまいました。
皆さんも是非、劇場でご覧ください!!
ここまでお読み下さり、
ありがとうございます。
また次回の記事でお会いしましょう~
Joker (Original Motion Picture Soundtrack)
- アーティスト: ヒルドゥール・グドナドッティル
- 出版社/メーカー: Watertower Music
- 発売日: 2019/10/02
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